About JPOS
学会のご案内

日本サイコオンコロジー学会(JPOS)は、
がんに関連した心理・社会・行動的側面
について、科学的な研究と実践を行い、
がん患者さんとご家族により良いケアが
行われることを目指しています。

第28回日本サイコオンコロジー学会総会

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学会の歴史
JPOS History

 1980年代にWHOがQuality of life (QOL)に関する専門家会議を召集し、会議を重ねる過程で、1986年に国際サイコオンコロジー学会(IPOS)が創設された。その初代会長であるジミーホランド部長(メモリアルスロンケタリングがんセンター病院精神科、ニューヨーク)から、参加の要請を受け、1986年11月河野博臣、武田文和らが発起人となり日本支部として日本臨床精神腫瘍学会(JPOS)が結成され、1987年8月29日、第一回学術大会が開催された(於 東京大学山上会館)。

 創設期の演題は、がん患者の痛みと心、がん告知の是非、QOLとは何かなどが中心であったが、がん患者の末期医療に従事する医師と看護師が中心となり、いつも会場は熱気にあふれ、多くの医師や看護師に心のケアの重要性を大いにアピールした。第5回大会から、現在の学会名に変わり、1年に一回の学術集会とニューズレターの発行が主な活動として定着した。

 1995年10月、第二回国際サイコオンコロジー学会が震災直後の神戸で、世界から多くの研究者や臨床家が集って開催された(会長:河野博臣)。それを契機に、1995年に国内ではじめて精神腫瘍学研究部を開設した国立がんセンタ-の阿部薫総長とJPOSとの間で話し合いが重ねられ、JPOSの学会活動が啓蒙期から学術的発展期に移る時期であること、緩和医学と連携してお互いに勉強を重ねることなどが確認された。そこで、埼玉県立がんセンター武田文和総長が代表世話人を継承し、事務局が神戸から柏の国立がんセンタ-精神腫瘍学研究部に移転した。

 1997年3月には、第10回学術大会が日本緩和医療学会との初の合同大会(会長:阿部薫)として開催され、1000人を超える参加者があり、緩和医療とともにがん医療の重要な領域を占めることが改めて認識された。発表演題は、がん告知後の心理的反応、コミュニケーション、精神症状の有病率、家族の心理的ケア、サポートグループ、遺伝カウンセリング、緩和医療など多岐にわたってきている。1999年には、第二回目の合同大会が山脇成人広島大学教授のもと実現し、以後、現在に至っている。

 現在会員数は600名前後である過半数を医師が占め、看護師、医療関係の教育職、臨床心理士が続くが、精神科医、心療内科医、臨床心理士など心の専門家の参加がやや少ないのは、がん告知など臨床の現場の問題が今なお大きく立ちはだかっていることがうかがえる。現在、がん患者の心のケアに関するガイドラインの作成、がん告知後の対応法の教育訓練、医師へのコミュニケーション訓練などが課題として挙がっている。