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学会のご案内

日本サイコオンコロジー学会(JPOS)は、
がんに関連した心理・社会・行動的側面
について、科学的な研究と実践を行い、
がん患者さんとご家族により良いケアが
行われることを目指しています。

第28回日本サイコオンコロジー学会総会

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サイコオンコロジーとは
About PSYCHO-ONCOLOGY

#サイコオンコロジーについて

サイコオンコロジーPsycho-Oncology)は、
「心」の研究をおこなう心理学(サイコロジー=Psychology
「がん」の研究をする腫瘍学(オンコロジー=Oncology
を組み合わせた造語で、「精神腫瘍学」と訳され、1980年代に確立した新しい学問です。
サイコオンコロジーでは、がん患者さんとご家族の心理・社会・行動的側面など幅広い領域での研究・臨場実践・教育を行います。

サイコオンコロジーの目的
 サイコオンコロジーには、大きく2つの目標があります。

1)がんが、がん患者やご家族、スタッフの精神面に与える影響についての検討
 がんが患者さんやご家族の精神面に与える影響とその対処法を研究し、患者さんとご家族の精神的
 ストレスを和らげて、クオリティ・オブ・ライフ(生命の質・生活の質)の向上を目指します。
 同時にがん医療や患者さん・ご家族のケアに携わるスタッフの精神面の問題も扱います。

2)精神的・心理的因子が、がんに与える影響についての検討
 心理的および社会的因子(家族、職場、地域、社会資源など)が、がんの発症や再発、治療経過、
 生存に与える影響について研究します。


#サイコオンコロジストの現状

患者さんとご家族が、いまのがん医療に強く改善を求めているものに精神面でのサポートがあります(日本医療政策機構 患者が求めるがん対策 vol.2)。いわゆる「心のケア」とは、腫瘍と診断されたときから、患者さんが日常生活を可能な限り変わらずに送れるように支援をすること、納得できる治療を受けられるように支援をすることを意味します。

「心のケア」をより具体的にあげますと、

  1. 疾病や治療に関する適切な情報を提供すること
  2. 決して孤立しないように情緒的に支えること
  3. 治療を続ける上で患者さんを悩ます不眠や不安、気分の落ち込みに対して、精神医学的な治療を含めたサポートを用意し、最善の治療を受けられるように医学的なサポートを提供すること

があげられます。とくに私たちが注意をしておりますのは、不眠(寝付きが悪い、寝ても途中で覚めてしまう)や食欲不振(食べようにも食べられない、食欲がわかない)、疲労やだるさ、不安、落ちつかなさなどさまざまな体の症状をあらわし、治療を妨げる原因にもなるうつ病を見つけ、がんの治療を続けられるように治療をすることです。

このような専門的なサポートを患者さんにあわせて用意をする専門医が精神腫瘍医です。精神腫瘍医は、がんの治療に精通し、患者さんとご家族の支援に対して、専門的なアドバイスと最適な薬物療法を提供する知識と技術をもった専門家です。

厚生労働省委託事業によりがん集学的治療研究財団がおこないました「がん医療連携拠点病院の緩和ケアおよび相談支援センターに関する調査-総括報告書 平成19年度、20年度、21年度2」によると、2010年度において常勤の精神腫瘍医(精神科医・心療内科医)が配置されている施設は、都道府県がん診療連携拠点病院では84%、地域がん診療連携拠点病院では65%であります。(参考までに、緩和ケアチームの専従医師(身体・精神症状緩和担当医師のどちらでもよいが、主に身体症状緩和担当医師(痛みやだるさをとることを支援する医師)がなることが多いです)の配置は都道府県がん診療連携拠点病院で78%、地域がん診療連携拠点病院で41%でした。)

今後、がんの治療を受けておられる患者さんとご家族のためにも、精神面でのサポートを充実させ、診断を受けたときから精神的なサポートを提供でするために、精神腫瘍医を広くがん診療連携拠点病院に配置することが重要です。

私たちは、がん医療においてより優れた精神的なサポートを用意する努力を続けるとともに、皆様方に、がん診療連携拠点病院へ常勤の精神腫瘍医を配置するためにご理解とお力添えをお願い申し上げます。

拠点病院あるが精神科なし
拠点病院2箇所あり(内:精神科1箇所)
拠点病院すべてに精神科あり

精神科常勤医のいる割合(%)
80-100%
70-80%
60-70%
50-60%
40-50%
00-40%