制度概要
日本サイコオンコロジー学会認定登録精神腫瘍医制度
【目的】
日本サイコオンコロジー学会では、がん患者とその家族に良質な医療を提供することを目的として、誠意をもって診療にあたる臨床医を登録精神腫瘍医と認定しています。
【登録精神腫瘍医】
精神腫瘍医とは、がん患者及びその家族の精神心理的な苦痛の軽減および療養生活の質の向上を目的とし、薬物療法のみならず、がんに関連する苦悩などに耳を傾ける等、専門的知識、技能、態度を用いて、誠意をもった診療に積極的にあたる意思を有した医師のことを指します。 日本サイコオンコロジー学会では一定の基準を満たす精神腫瘍医を「登録精神腫瘍医」としてホームページ上に公開しています。
【登録精神腫瘍医の認定に必要な要件】
- 医師免許証を取得し5年以上経過。
- 本学会の会員で、申請時に当年度までの会費を完納している。
- 標榜している精神科か心療内科において3年以上の診療歴がある。もしくは精神科や心療内科ではないが、がん患者の精神的苦痛に対しても一定の診療経験があると登録医制度委員会で認めた場合は認定できる。
- 精神科医や心療内科医の場合はがん医療に従事した経験が計1年以上(形態は問わない。例:週 1 度の非常勤でも可)。
- 日本サイコオンコロジー学会主催の研修会に、最低 1 回は参加したことがある。(2010年以後は登録精神腫瘍医申請対象研修会、サイコオンコロジー研修セミナー精神腫瘍医コースが該当。)
- 患者、家族が受診した場合には、誠意をもって対応するという意思表明として、原則、学会のホームページへの氏名、所属施設名の掲載を承諾する。
- がん患者および家族の精神疾患もしくは精神的苦痛に対応した15例のリストを提出。(過去 5 年以内の症例を有効とする。⇒症例リスト作成手引き)
【登録精神腫瘍医の申請方法】
審査をご希望の方は、以下のボタンから会員番号・パスワードにてログインいただき、入力フォームに必要事項を入力の上、ご登録ください。
その後、申請書類(様式PDF版、MSワード版)をダウンロードし、関係書類を添えて(「様式1」に必要書類の明細があります)事務局まで郵送して下さい。
なお、現時点では随時応募を受け付けております。今後、受付期間を設定する可能性もございますので、あらかじめご了承ください。
詳細は、精神腫瘍登録医総則・細則をご確認ください。
申請書類(様式1~4、PDF)
申請書類:様式1~4、Word)
様式5(精神科医・心療内科医以外の方のみ要提出、Excel)
【登録精神腫瘍医の更新について】
登録精神腫瘍医の認定期間は5年間です。更新時には認定期間のうちに5つの種類のタスクを計3回行っていただく必要があります。5つのタスクは次の通りです。
<5つのタスク>
- 日本サイコオンコロジー学会の年次総会に参加する
- 日本サイコオンコロジー学会の年次総会で筆頭演者として発表する(シンポジウム、口演、ポスター、教育講演、特別講演も可能。座長は除く。1学会につき1回まで算定。)
- JPOSセミナー精神腫瘍医コースを受講する
- JPOSセミナー多職種支援コースを受講する
- JPOS登録医申請対象研修会を受講する(1回分のみ算定。)
※これまでは研修会の受講を必ず1回以上行うこととしておりましたが、2025年度より学会年次総会参加のみ、および学会年次総会参加と学会発表の組み合わせだけでもよいことになりました。これまでと同様に研修会に3回受講することでも要件はみたせます。ただし登録医申請対象研修会だけは1回分しかカウントできません。また筆頭での学会発表も1回分にカウントできますが、学会年次総会に参加し、同じ会期中で2つの演題を発表しても1回分しかカウントできませんので実質的に1回分だけとなります。
具体的な組み合わせをPDFにてお示します。期間内に要件をクリアできるよう計画的にご準備をお願いいたします。