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『緩和・支持・心のケア合同学術大会2020大会長一押しプログラム』を掲載しました。参加登録をされている方は2021年1月末まで視聴できます。ぜひご覧ください。
合同大会長の一押しプログラム
合同大会長 内富庸介(国立がん研究センター中央病院・社会と健康研究センター)
年末まで残すところ3カ月余り、合同大会で録画されたセッションを視聴できる期間に、大会長のおすすめを聞かせてほしいと広報より依頼があり、まだ半数しか視聴していないのに筆を執っています。バイアスだらけのセレクションですのでどうかご勘弁を。合同大会ならではの、各学会の先達から、さらには世界の研究者から、そして普段は聞けない、聞かない(隣の会場の)セッションをご紹介したいと思います。
●普段、絶対聞かない講演
【SS_1】緩和・支持・心のケア 先達に聞く 1と2
:ケアの開拓者に、0から1を生み出す背景、特に動機につながるエピソードを拝聴できる、秀逸。パイオニアの到達点から見える景色、新たな頂。
【Y_63】CINV部会
:抗がん剤による嘔吐は誰もがつらいと想像できるが、堅実な努力の積み重ねが結実している。臨床研究のち密さにただただ感嘆。羨ましい。
【S_S】多職種でかかわるirAEの対策
:逆に、未開拓の新薬の副作用対策にチャレンジしている演者陣。脱帽。合同大会ならではの企画。
【S_13】3学会からオランザピンを語る
:よく使われる抗精神病薬が、精神医学以外の多くの学術領域の講師陣から深堀され、好奇心が駆り立てられた。これも合同大会ならではの企画。
●JPOS会員必須のセッション
【EL_D】Improving Outcomes for Cancer Survivors: The Role of Healthcare Delivery Research
:サイコオンコロジーの創始者ジミーホランドのお弟子さん、七賢人の一人。臨床心理士から、がんサバイバーシップケアの全米普及・実装研究を経て、現在、NIHで全米のがん医療提供に関する研究費を配分する責任者。プレゼンの王道が学べるのもプラス。
【EL_E】Fear of cancer recurrence: An update.
:サバイバーを最も苦しめる再発恐怖に正面から挑み、世界中が追い求めた治療法を開発。サイコオンコロジー研究者の、文字通り第一人者、心理学者。
【EL_F】Shared decision making between geriatric cancer patient and oncologists
:総合診療医からコミュニケーション技術研修の開発に到達。NIHのモノグラフは有名。
【EL_28】Implementation, Adaptation and Sustainability: An Introduction
:現在トピックスの実装科学のルーツは、心理療法が普及しない理由にあった。薬と比較して、どうして認知行動療法は普及しないのか、米国でなくても身近な話題に感じる。
【EL_G】AYAがんサバイバー支援 世界の潮流
:希少であるがゆえにサポートが難しい課題に、IPOSのホープが挑んだ。
【S_A】多様性と対話~垣根を越えてより良いがん治療・ケアを提供するために
:全がん連、癌・癌治・臨床腫瘍学会、そして支持・緩和・サイコが一堂に会し、癌を責める研究者とがん治療を守る研究者、そして患者が一堂に会した記念すべきシンポジウム。継続して利他の花を咲かせてほしい!
【S_42】マイノリティのcancer careを考える
:演者陣の優しい眼差しに医療者必聴。
【S_50】支持・緩和・こころのケア研究論文執筆道場
:研究を始めて間もない方には必聴。