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IPOS2021大会に向けて:ファイナル・アナウンスメント
IPOS大会長 内富庸介(国立がん研究センター中央病院・社会と健康研究センター)
IPOS2021開催まで、残すところわずかになりました。プログラムの見どころを添えて、最後のご案内をしたいと思います。グルーバルに活躍する研究者の講演、見逃してはいけないセッション、普段は聞けないセッションなどご紹介します。今回のIPOSに限り、学会終了後3カ月間視聴できるところから、じっくり、翻訳ソフトを活用しながら楽しんでいただけたら幸いです。
【絶対に見逃してはいけない講演】
- 5月27日(木)【IPOS Plenary 1】 Implementation of Behavior Change Intervention
行動変容を起こす介入は、薬の介入と違って普及が世界的最難関。課題解決に実装科学と言われる新科学領域が登場した。個人、組織(病院、コミュニティー)、ポリシー(自治体、行政)レベルと、多層的統合アプローチを駆使する。パイオニアの到達点から見える景色を堪能していただきたい。
- 5月28日(金)【IPOS Plenary 3】 Cancer Survivorship Care
初回治療を乗り越えても、長期、晩期に副作用が出現する。がんその他の疾患を今一度、人生の軌跡に再定位し、全生涯を捉え直す。新たなメカニズム、視点、課題提起が新鮮である。
- 5月29日(土)【IPOS Plenary 4】 Communication and decision making in EOL care
高齢者の抗がん剤治療はどうあるべきか、包括高齢者評価、アドバンス・ケア・プランニングの最新成果が聞ける。
【JPOS会員が絶対に見逃してはいけない講演】
- 【SY1】IPOS & JPOS Symposium: Frontiers of Roles of Psychologists in Psycho-Oncology. JPOS会員必須のセッション:日本の公認心理師制度誕生を記念した特別企画。先達の巨人の肩に乗ったつもりで、日本の将来を見通してほしい。
演者1. Prof. Phyllis Butow, PhD:サバイバーを最も苦しめる再発恐怖に正面から挑み、世界中が追い求めた治療法を開発し、検証して、現在研修会を開催して展開。サイコオンコロジー研究の巨人、文字通り第一人者、シドニー大学心理学教授。介入試験や研究の支援グループPoCoGの創始者。
演者2. Dr. Paul B Jacobsen, PhD:サイコオンコロジー創始者のジミーホランドの弟子七賢人の一人。MSKCC臨床心理レジデントから、がんサバイバーの倦怠感、サバイバーシップケアプラン研究を経て、現在、NIHで全米のがん医療提供に関する研究費(年間500億円)を配分する責任者。巨人中の巨人。プレゼンの王道が学べるのもプラス。
演者3. Dr. Stirling Moorey, PhD: アーロン・ベック教授にCBTを学び、がん患者、終末期医療に展開。CBT教育者の巨人である。
【普段、絶対体験できない講演】
- 5月27日(木)【Special Session】 Issho Fujita: The Practice of Zen Sitting: realizing and enjoying the harmonized body-breath-mind.:曹洞宗国際センター所長. 米国、日本で活動。心理学者であり、語らい、ボディーワークや、武術、気功、心理療法などを取り入れ多角的に仏教と坐禅について探求しておられます。
【参加費無料で参加できる講演】
- 5月27日(木)17:20-18:20
Supported Seminar 1
がん患者のQuality of Life(QOL)の向上に貢献する漢方薬:作用機序に基づく適切な処方選択を通して
演者. 上園 保仁
(東京慈恵会医科大学 疼痛制御研究講座 特任教授、
国立がん研究センター東病院 支持・緩和研究開発支援室 特任研究員、
国立がん研究センター先端医療研究センター支持療法プロジェクト プロジェクトリーダー)
- 5月28日(金)17:20-18:20
Supported Seminar 2
Treatment of depression
演者. Professor David W Kissane, AC, MD, MPM, FRANZCP, FAChPM, FACLP
(Chair of Palliative Medicine, University of Notre Dame Australia and Cunningham Centre for Palliative Medicine Research, St Vincent’s Sydney, NSW; and Professor of Psychiatry, Szalmuk Family Psycho-Oncology Research Centre, Cabrini Health, Monash University; and Professor of Psychiatry, Monash Medical Centre, Monash University, VIC, Australia.)
- 5月29日(土)17:20-18:20
Supported Seminar 3
がん患者のせん妄ハイリスクを考慮した睡眠障害への対応
演者. 上村 恵一
(国家公務員共済組合連合会 斗南病院 精神科 科長)
#参加登録につきましてご案内申し上げます。
事前参加登録締切:~5月29日(土)
会期後参加登録締切:5月30日(日)~6月30日(水)
IPOS/JPOS会員価格:35,000円
詳細:https://ipos2020.com/ipos2021/registration/index.html
多くの皆様にご参加をお願いいたしたく、広く御周知いただけますと幸いです。皆様のご参加を心よりお待ちしております。何卒宜しくお願い申し上げます。