登録医制度規則・施行細則変更のおしらせ

2023年6月1５日

日本サイコオンコロジー学会では、がん患者さんやその家族の気持ちのつらさ・精神心理的苦痛の軽減を担う医療者の育成に力をいれております。医師については2010年より登録精神腫瘍医（以下登録医）制度を開始し、現在136名の登録医の先生が全国で活躍されています。

学会としてより多くの先生に登録医になっていただくために、登録医申請のご負担を減らせるよう検討し、登録医規則・施行細則の改正を行いました。まず2023年4月より登録医申請のための料金を半分程度に減額しております。さらに時限的措置として、現時点では無料となっております。

そして2023年6月より要件の改正をいたしました。以下の3点が主な変更点です。

• 登録医の申請時に必須としていた2例の症例レポートを要件から除きました。
• 登録医の新規および更新申請のための研修会として、あらたに登録医申請対象研修会というカテゴリーを設けました。一方でこれまで研修会受講の代替として認めていたがん治療学会のＥラーニングについては、当初より内容や量も変わってきており、今後も同学会の都合で変わる可能性もあるため対象から外しました。
• これまで登録医は精神科医および心療内科医の医師を要件としておりましたが、その他の診療科の医師でも、がん患者さんの精神的なつらさに耳を傾け、真摯な対応をしていただける方がおられることから、登録医制度委員会でご経歴を確認の上、そのような医師に登録医としてご活躍いただくこととなりました。

そのほか症例のリストについてICDコードまたはDSMコードを付記していただくことなどいくつか変更箇所もありますので、ご確認をお願いします。

また、従前より新規申請および登録医の更新のために研修会を必須としておりましたが、その研修会がこれまで1回20から30人程度のグループワーク中心で1年間に開催できる回数も限られていたことから、上記の登録医申請対象研修会として1回あたり150人程度の座学形式の研修会をあらたに設けております。近日中に研修会の募集を始める予定です。

ぜひ多くの先生に登録医の申請をお願いしたいと存じます。皆様よろしくお願いいたします。

日本サイコオンコロジー学会　専門医（登録医）制度委員会　委員長　小早川誠