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日本学術会議 シンポジウム「『わたしたちごと』としてのケア 〜 家族だけでも、専門家だけでもなく」 開催のお知らせ
日本学術会議 共生社会に向けたケアサイエンス分科会(健康・生活科学委員会・臨床医学委員会合同)では、連続シンポジウムの第1回として、シンポジウム「『わたしたちごと』としてのケア 〜 家族だけでも、専門家だけでもなく」を開催する運びとなりました。
ご関心をお持ちいただけるみなさまに広くご参加いただき、ケアサイエンスおよびケアの機運の醸成に向けた議論の場を共にすることができれば大変幸いです。
詳細は、下記及び添付のポスターをご覧ください。
■日時:
令和6年11月24日 13時〜16時
■場所:
オンライン
■開催趣旨:
少子高齢人口減少社会が急速に進む日本では、これまでの制度や単一の学問の力では解決困難な複雑な問題が急増している。我々が提案する「ケアサイエンス」とは、ケアに関わる複雑な問題の根拠を解明するだけでなく、多学問分野および問題に関係する市民、行政、企業等と連携・協働して、〈新しいケア〉とケアを核とする社会モデルのあり方を模索し、共につくり上げていく学術と教育が連動する活動を意味する。この活動を通して、人々の暮らしにケアサイエンスとその成果を根づかせることで実現する相互支援社会を「ケア共同社会」と呼び、その構築を目標として掲げている。
本シンポジウムは、誰もがケアし、ケアされるケア共同社会の実現に向けて、ケアサイエンスとケアの担い手について、ケア・イノベーションについて、ケアのあり方について、をそれぞれのテーマとする3回のシリーズの初回にあたる。これらの連続シンポジウムにより、ケアサイエンスという新しい学問的見地から、直面している問題の核心を探り、関連する学問分野や実践活動の担い手、制度の担い手など多様な関連主体がより効果的に連携・協働できる提案や見解を見出すことを目的とする。
初回シンポジウムでは、まずこれまでのケアサイエンスの到達点を概観して参加者と現状の共有を行う。さらに、第一部としてケアの担い手と担い方、ケア観の変化について話題提供を行う。第二部では、これらの話題提供をもとに、ケアサイエンスの普及と実装に向けた課題や進め方、目指すところについてのディスカッションを行う。多分野の話題提供者・登壇者および参加者の皆様との議論を通して、ケアの価値観を共有し、ケアをあたりまえのものとして共に生きる社会をつくり育てていくために講じるべき策について検討する。